日本対北朝鮮〜気になることや期待すること〜

ついに始まったブラジルへの長い長い道のり。そして最初の相手には北朝鮮である。今回は試合の少し内容に触れながら日本代表について気になることと期待することを書くことになります。なので今回は、本田の不在の時はどうする、ハーフナー・マイクさん。こんな感じになります。

川島、駒野、内田、今野、吉田、遠藤、長谷部、柏木、岡崎、香川、李。北朝鮮のスタメンはスルーで。

◆本田の不在の時はどうする、アジアの戦い

まずこの試合では本田がケガをしていたので柏木がトップ下に入っていた。本田は全治3ヶ月だとか。そして柏木のトップ下はというと見事に機能してなかった。そもそも本田がトップ下でプレーする利点は中央でボールをキープしてタメを作れることが一番大きい。というかザックはそれをトップ下に望んでいるんじゃないかと。あと付け足しに前を向いたら強烈なミドルシュートを打てること。まだあんまりそんなシーンはないけど。

なら柏木がボールを中央でキープできないと長谷部と遠藤が上がってこれなくなる可能性が高まる。じゃあ柏木がボールをキープできないとしたらどうするか。香川を中央に持っていってみればという意見。だけども作戦は2つある。ようするに香川をバイタルに侵入させて縦パスを引き出すことで仕掛けることか、香川を低い位置に降りさせてビルドアップに加えて長谷部と遠藤の攻め上がりを多くさせてそれで攻撃をすること。

ただ長谷部と遠藤が多く攻め上がるならリスクもある。サイドバックがオーバーラップしたときのリスクマネージメントである。一般的に行われるのはサイドバックがオーバーラップをしたら空くスペースをボランチで埋める作戦。日本代表でいえばウッチーがオーバーラップしたら長谷部が埋めるみたいな感じ。

この試合では長谷部の攻め上がりが目立った。ハイライトのシーンに常に絡んでいるくらいに。なのでウッチーのオーバーラップが控えめだったのか、単純に北朝鮮がチョン・テセをセンターバックと勝負させる形のカウンターが主だったので右サイドからのカウンターが怖くなかったのか。おそらく後者だろう。ウッチーも相当オーバーラップしていたし。ただしクロスは明後日の方向に飛んでいく。

そしてアジアでの多くの戦いがどうなるかと考えたときにどうなるかというとやはり相手はガチガチに守備を固めカウンターという形をとってくるはず。起点はどこになるかわからないけどトップに能力が高いフォワードがいればそれをターゲットにするだろうし能力が高いサイドアタッカーがいればそいつを生かすようなカウンターになるだろう。今回の北朝鮮はおそらく前者。因みに後者ならアジアカップのときのカタール。セバスチャンだったかな。

なので相手がどうカウンターを仕掛けてくるかで日本の攻撃も変わるはず。サイドのリスクマネージメントをあまり気にする必要がなかったら長谷部とウッチーが両方ともかなり上がってくるだろうしサイドを起点にしたカウンターを仕掛けてくるならおそらくウッチーはオーバーラップをするけど長谷部はリスクマネージメントに徹するだろう。ただ現在の日本が一番怖いのはどちらかというと能力が高いフォワードへのほおりこみ。ボンバーと田中マルクスなら安心できるけど吉田と今野なら怖いやつ。

おそらく田中マルクスは戻って来るだろうけどボンバーはどうなんだろう。最後のコーナーキックの連発にも田中マルクスが欲しいなとか思った。吉田が決めたけどさ。

ということで話がかなりそれたけどキーマンはやはり香川ということで。なので次の試合では香川がどんな役割を任せられているかを注目して見てみたがいいかと。あと本田の代役というかトップ下。誰を起用するかに注目。香川をトップ下に持っていく可能性もあるのでそういう意味でも香川には注目。

◆ハーフナー・マイクさん

なんだか後ろ姿がインテル時代のイブラヒモヴィッチに似ているとの印象。そして個人的にはかなり好きなタイプのプレーヤー。田中マルクス三都主帰化した日本代表だったけどなんだか雰囲気が違う。おそらく名前に漢字がないからだろう。

ならこのハーフナーをどう起用するかという話。ものすごくレギュラーで起用して欲しい。まだおそらく完全にチームにフィットしてはいないかと。しかしアジアでの戦いではかなり働けるんじゃないかと予想している。

使い方に関しては1トップより2トップみたいな感じで起用したがいいな。相棒は岡崎で。中盤はボックスにして両サイドには右に清武で左に香川。この両サイドは中央にかなり進出していく形でサイドのスペースにはサイドバックと岡崎とたまにハーフナーが出てくる作戦。ハーフナーは中央のスペースを利用してボールを引き出しに降りることも。サイドバックリスクマネージメントは遠藤と長谷部で行いサイドに出てくる選手へのパスを出す役割もする。開幕戦のリバプールみたいなやり方。

とりあえずハーフナーはぜひ起用して欲しいということで期待しておく。なんだか活躍してくれれば日本代表は楽しくなりそうだ。

◆最後に

次の試合はウズベキスタン。注目は香川の役割とトップ下。ウズベキスタンのカウンターへの対策。あと起用して欲しいなハーフナー。ということで試合内容は華麗にスルー。一応結果はロスタイムの吉田のゴールでホームの初陣での勝利。因みにアシストは清武。いつもいつも得点に絡むなぁという印象。もしかしたらセレッソファミリーがこれからの日本代表の中心になっていくかもね。