ウズベキスタン対日本〜采配ミスと怪物たち〜

アウェーでのウズベキスタン戦である。そもそもアジアでアウェーだったらピッチがデコボコだったりとか暑すぎたりとかなんだかんだあるのでつらいらしい。それも試練であるということで。少しばかりは影響はあったようだけどもピッチが悪かったからとか言う話で詰まらなく済ませるつもりはなしで。というかピッチコンディションよりもウズベキスタンがいろんな意味で良かったという話が正解かと。結果論ばかりだね。

日本のスタメンは川島、内田、吉田、今野、駒野、阿部、遠藤、長谷部、岡崎、香川、李。柏木に代わって阿部がスタメン。あとは変更なし。長谷部がトップ下で。

ウズベキスタンのスタメンはネステロフ、トゥフタフジェフ、ムーラダジャノフ、デニソフ、カルペンコ、カパーゼ、ジェパロフ、ハイダロフ、アフメドフ、ゲインリフ、バカエフ。

映像が悪かったし知らない選手が多い。気になったのはビルドアップのときにリプレイがかなり流れてビルドアップの局面を見れない場面がたくさん発生したこと。まともな映像を送ってくれとか感想を言っときます。という訳で選手の名前がめちゃくちゃになってるかもしれません。

◆両チームの前半の攻守のまとめ

まず日本は柏木ではなくて長谷部をトップ下でこの試合に望むことになった。経験豊富な守備的な阿部もスタメン。おそらく守備の安定が狙い。アウェーだぞってことで。だけども攻撃の局面を考えたときに長谷部の持ち味ってなんなんだろうね。それは後ろからの飛び出しから強烈なミドルシュートを打ったりドリブルで仕掛けることを高いレベルで行えることと思っている。だけども場所はトップ下。長谷部はボールに絡んでいくけれど何かをできそうな気配はほとんどなかった。

さらに悲しいことに主であったであろう狙いの守備の安定の狙いも早々の失点でなくなったようなものになる。最終ラインとボランチの間が空いていてそこをつかれたのが始まり。たまにそんな場面がチラホラ目につく代表の守備。ちなみに吉田と今野は良くできていたと思う。ということで攻めないといけない日本代表。

なのでビルドアップから攻撃の局面を見ていく。攻撃の起点はどうよって話。まずビルドアップの局面を見てみると遠藤と阿部はセンターバックに加わることが多い。そして後方ではボールを落ち着けられる展開。問題はそこから中央で起点ができるかどうか。長谷部はそんな仕事をできるはずもなく潰されていく。李もボールには絡んでいくんだけど潰されていく。

そしたら重要になっていくのは比較的プレスが緩いサイドになる。ウッチーは岡崎が絡んでいこうともしないので消えるので何もできない展開。でも左の駒野と香川はしっかり絡めているので攻撃のポイントは駒野になっていく。駒野は最近はすごくできている。問題はレベルが高い相手にどれだけやれるかだろうか。

ウズベキスタンを見てみると守備。基本的に守備ブロックはめちゃくちゃな状態。じゃあなんで崩せなかったかというとウズベキスタンのボールに襲いかかる守備が効いていたこと。いろんなスペースが空いていたけど李や長谷部が起点になれずボールを奪われるので空いているスペースをつく攻撃の機会が少なかった。いや、なんなんだこの守備みたいになった可能性もなしではない。

そんな守備からウズベキスタンのカウンターはサイドをついていく作戦。なのでここで怪物のその1が登場する。みんながツイッターで9番ってつぶやいていた選手である。名前はアフメドフ。かなりサイドをズサズサ切り裂いていくドリブルは迫力満点、日本からしたら面倒くささ満点であった。こっからドリブルで仕掛けるんかいみたいな。しかしもっと面倒くいのは怪物のその2であるトップ下辺りのゲインリフ。ことごとく攻撃の起点になっていたのでウズベキスタンの攻撃の局面はかなり多かった。

日本は李と長谷部が起点になれないけどウズベキスタンはゲインリフが起点になっている。そんな違い。なのでハーフナーみたいなターゲットがいいなとかたくさんの人は思ったりもしたはず。管理人はハーフナーが大好きなだけもある。

◆後半から変更しよう

まず、ウズベキスタンの変更から。ゲインリフとバカエフは2トップのようになっていた。というわけでゲインリフはサイドにも登場して起点になるようになっていく。ここでも起点になりまくるのでかなり面倒な展開。しかしチャンスが作られても吉田たちがギリギリのところでクリアしていた。吉田はまた評価を高める気がする。

でも重要なのは日本の修正。まず阿部に代えてから清武が投入された。ちなみに阿部ってそんなに悪くなかったかと。清武が右に入って、岡崎が左にいく。清武はウッチーと絡んでいく。岡崎はゴール前にいる、フォワが中心。

というわけでザックさんの狙いは清武&ウッチーで右を崩して中央にいる李と岡崎に合わせようとする感じ。そしたら岡崎のゴール。あそこをヘディングかいみたいな。そしてそんな形がたくさんできはじめていたので岡崎のゴールの直後に李に代えてハーフナーさんを投入する。覚醒したのはウッチー。クロスの精度が半端なかった。まさにウッチー、ウッチー、ウッチーと言いたくなるように。

だけども日本はウッチーサイドからくる9番のアフメドフのドリブルからのカウンターが怖い。ウッチーが高い位置にもっと進出するためには邪魔なので槙野を投入して3バックにシステムを変更する。そしてここからはシーソーゲームみたいなやつ。ウッチーのクロスからハーフナーと岡崎で得点できるか。ゲインリフを起点としたサイドアタックからの攻撃が炸裂するか。このような構図。しかし試合は動かず終了。

◆本日の収穫や気になること

まず一番の収穫はウッチーは消えていく岡崎より清武を相棒につけたが覚醒する。それに清武は確実な戦力としてつかえる。そもそもウッチーには1人で右サイドを任せるのは酷のようだ。ただ清武が絡んでいくことで覚醒する。今日はそれ。

ハーフナーはやはりできる。ただポジショニングが意味不明なときが多い。入りすぎたり。あとウッチーのクロスにはハーフナーがニア、岡崎がフォワと固定せずに、岡崎が前に出てきたりとかもっと変化をつけてみたら面白いかもしれない。キーマンは岡崎。

ウズベキスタンはゲインリフとアフメドフに注目したら楽しい。彼らはこの試合では怪物であった。普段は知らないけど。ウズベキスタンのボールに襲いかかる守備は良い意味でハチャメチャだった。それにザックと選手たちは困ったのかな。あとアフメドフのこっからドリブルで仕掛けるんかみたいなドリブルへの対応とかにも困った印象。

◆最後に

前半の采配ミスから後半の修正。ザックは早く動くことができるらしい。なのでこの試合はウッチーの相棒に清武をというのが最大の収穫。これで次はどうするのかスタメンが楽しみだ。頼むからケガだけはやめてくれと思っている。

ちなみに予想スタメンは、川島、ウッチー、吉田、今野、長友、遠藤、長谷部、清武、香川、岡崎、期待をこめてハーフナー。もしかしたら次の試合は3-4-3もあるかもしれないと勝手に思っている。たぶんガチガチに次のタジキスタンとやらは引いてくるだろうから。

あと柏木に関しては今日は出番が与えられなかったので柏木にとっては非常にヤバいな。チャンスはあるのだろうか。