マイコンさん祭りのインテルが見られたパロスキ在住のキエーボ戦
インテルは現在、残留争いの真っ只中だそうです。お隣の赤と黒は調子を上げているので、そろそろ残留争いから居なくなりたいところ。しかし、なんといっても失点の数がセリエAで20位くらいです。インテルのくせにって言いたくなりますね。それでもインテルだそうです、このチームの正体は。
キエーボのスタメンを眺めてみると、武者修行中のパロスキ坊がいましたよん。なので注目は、お前はミランに戻ってくるのかパロスキ坊や???。というところですね。相手が青と黒のミランのおさ馴染みなので面白いなとも。この試合は、スナイデルくんの復活とマイコン劇場、パロスキ坊やのキエーボの攻撃の様子のこと。そんなところです。
まず、インテルはスナイデルとモッタの復活です。嫌になっちゃったカターニャ戦が思い出されるところ。カターニャ戦を手短に説明すると、ゲームメイカー居ないし、さっさと先制したし、アウェイだし、んな訳で4-4ブロックで守ってカウンターやろうぜ!!ってやってたらなんだかんだでカターニャに逆転されちった。そんな感じです。
スナイデルが居ないから4-4-2で戦ったカターニャ戦ですが、ムンタリもサネッティもサイドってあんまり適正ではありませんでした。しかしトップ下が居ないので仕方ない、だけどスナイデルの復活。んな訳でスナイデルよろしくねんみたいなサッカーが見られるだろうなって思っていたら案の定そうなりました。
スナイデルはバイタルエリアでボールを受けるというより、低い位置でボールを受けて散らす役割が主でした。そうやって、ゲームを作るスナイデル。ならば誰が仕掛けるんだいってなると、一番目立ったのはマイコンさん。あと、キエーボの守備が4-3でブロックを作っていて、3の中盤のブラッドリー、バチェク、ヘテマーイは中央に意識が集まっていたことは最初に述べておきやす。なかなか重要なこと。
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この上の図がマイコンが一番理想とする場面です。スタメン表記も一緒に。ようするにキエーボのサイドバック対マイコンの1対1を作ってマイコンが何かを起こせるかということです。ちなみにマイコンがどんどん上がって行くのでサネッティ学級委員長はカウンターを食らったときにサイドバックに変身してるシーンも見られました。しかし、学級委員も攻撃意欲満点だったのでビミョーなところ。
ならどうやってマイコンさんにサイドバックとの1対1の状況をプレゼントしたかというと、サイドチェンジです。スナイデルがボールを受けるのは左サイド寄りが多かったし、もう1人後ろからボールを引き出すサラテも左サイド寄りが多かった。そこからのサイドチェンジです。
でも相手がどうするか次第。マイコンさんと対面するキエーボのインサイドハーフはヘテマーイでした。彼がサイドチェンジに対応できれば、マイコンさんに対してヘテマーイとサイドバックのヨキッチとの2対1になるのですが、それでも強引に仕掛けるマイコンさん。ちなみにこの状況はサイドチェンジからでなくてもフツーにマイコンに繋いでもこうなりました。
サイドチェンジからマイコン対ヨキッチができれば、いざ勝負。マイコンがここで何かを起こせるかそうなります。ヘテマーイがサイドチェンジについてきて2対1ができても強引にドリブルで仕掛けることもするマイコンさんでした。攻撃はマイコンさん劇場という表現ができるマイコンさんの仕掛けでした。だけどマイコンさんに依存してると言えます。
んで、サイドチェンジからオープンな状況を与えられるマイコンさんが輝く代わりに犠牲になってるのは左側のメンツの仕掛ける役割の選手たちでした。カンビアッソ、サラテ、長友、などなど。理由はスナイデルが左寄りでボールを受けるので渋滞気味になったからです。逆に右寄りにいるサネッティとマイコンにはオープンな状況が作られたのでドリブルで仕掛けます。
でも、サネッティを含め、二列目から登場のカンビアッソたちはあんまり仕事をできそうにはありませんでした。やっぱりマイコンさんに依存なんだなと。カンビアッソは渋滞の被害者だとしても、もうちっと目立ってくれても良いのになと。二列目、二列目、二列目と言えば???、ポーリはどこへ消えたんだ。ちなみパッツィーニは最終ラインとの対決をやってました。
ごちゃごちゃなったのでまとめ。スナイデルがボールを受ける。わざとかしらないけど渋滞作って左寄りに人を集めたらサイドチェンジ。そこからヘテマーイの対応次第での、オープンな状況ができればマイコンさんに輝いてもらおうぜ作戦。二列目から飛び出してくる選手も居るけどちょっと、ちょっと、ちょっとなぁぁぁ、って雰囲気。パッツィーニは最終ラインとの対決をやってた。
ゲームを作るスナイデルさん、ドリブルなどで仕掛けて試合を壊そうとするのはマイコンさん。マイコンとスナイデルの名コンビみたいな感じであるけど、もうちっと他に頑張ってほしいなと思います。もし、ポーリがダメなら二列目は冬の補強の候補かもしれないね。ポーリには期待してますよん。
インテルの得点はマイコンさんのドリブルからファールもらう、スナイデルの特技フリーキックだけど、ソッレンティーノのファインセーブ、コーナーキックですよ、モッタのヘディングでごわす。なんだかんだでセットプレーで得点のインテルでした。
キエーボの攻撃の形は三個です。ポゼッションから、インテルのビルドアップのしくじりを狙ってショートカウンター、ロングカウンターから。こんな感じですが、最終的な狙いはどれもパロスキとペッリッシエールで裏を狙うというのが結末です。なのでパロスキはオフサイドとの対決と、センターバックとの対決でした。
ポゼッションからの攻撃ならば中心はクルザードでした。イメージはボールを散らすスナイデルと変わらなかったのですがボールを持って仕掛ける場面はクルザードの方が多かったです。理由はインテルのメンツの方が前に出ていくのが多いからです。なのでカウンターからならボールを持って仕掛けれますね。
ショートカウンターはインテルのビルドアップのしくじりからです。しくじるのはモッタが多かったです。まぁ、復帰したばかりというのを考えればミスが少しあるのは仕方ないという見方がありますね。モッタはカンビアッソなどがアンカーをやるより、ボールを散らせるので使われ続けるとは思います。悪くはなかったですよ。
ロングカウンターはマイコンが上がった裏を狙います。インテルの攻撃で仕掛ける役割はマイコンさんので、それが合理的ですね。マイコンが上がった裏を狙うのはパロスキやペッリッシエールです。対決はルシオ。その対決したルシオは落ち着いて対応してたと思います。パロスキもルシオが相手じゃねぇ、みたいな感じでした。
'''■最後に'''
インテルはスナイデルが復帰したので、彼を中心に攻撃を組み立てるまでは良いとして、問題はパッツィーニやサラテや、カンビアッソとサネッティの位置にいる選手がどこまでやれるかというところですねん。フォルランとポーリが怪我人とはたちがわるいなと。もし、マイコンさんが居なくなったり、調子を下げたりしたらインテルは長い低迷に入るかもね。もう低迷期か(笑)、赤黒サポの管理人からしたら嬉しいけどね。
パロスキ坊は早く活躍して戻って来てね!!