森本が出てるノバーラ対エンリケ先生の実験室の中のローマ

ローマのスタメン。ピャニッチの位置については後ほど。。。





ノバーラのスタメンはないです。すみません日本のみなさん。でもふざけてる訳じゃありますんよ。森本は無事に出場しているようです。代表復帰はどうなのかな。

ローマは前回のミラン戦で、バルサに近いサッカーを目指していることが確認できたので、少し様子を伺ってみようというストーリー。そういやトッティはずいぶん見てないな。にしてもスタメンがえらく変わってる。ピサーロが居ないとか、カッセッティがセンターバックとか。などなど。

エンリケが覚えた言葉、ローマは一日にしてならず。

エンリケはローマに来て、ある言葉を覚えました。その言葉とは「ローマは一日にしてならず」なようです。といってもバルサみたいに下部組織とか、なんじゃらをクライフみたいにやる訳じゃなくて、トップチームの話である。ローマが成功したらその名言がたくさん言われそう。

というのもエンリケは実験をしてる。おそらく「ローマは一日にしてならず」が身体に染み込んでるように、スタメンをいじり倒してたくさん試している様子。そんなエンリケのサッカーについて考えてみようぜ、という企画。たぶんローマ追います。なかなか面白かった。

ノバーラの守備とローマの最終ラインからのビルドアップについて





ノバーラはこのような雰囲気で最終ラインのメンツを見ることが多かった。しかし、ノバーラのこの前プレには少しばかり無理がある、それはローマがサイドバックを使ってビルドアップを試みた場合である。といってもローマはこれで変なことになっちまったラツィオ戦の嫌な思い出があるところ。今回もそんな場面はちらぼら。

どいう意味かと言うと下の図での表現。





つまりガゴが、ラツィオ戦ではデロッシが相手が2トップという理由で3バックに変身してサイドバックを押し上げる、また後方で2対3の状況を作ることでビルドアップをスムーズにやろうという狙いである。しかしトップ下の相手選手がガゴ、デロッシにについて来たら状況は3対3である。それでラツィオ戦ではステケレンブルフを使いまくるローマであった。

その状況になった場合、相手フォワードはセンターバックの縦を切るので、サイドバックにボールを届ける役割はステケレンブルフとなる。ステケレンブルフが化物だったので繋がるけど、もっとましなやり方はないんかいってなっちまう。といってもこの試合ではステケレンブルフが自分が化物だと証明するシーンはあんまりなかった。

理由は2つ。1つはローマがガゴがたまに判断したかは知らないが、たまに3バックにならずにサイドバックにある前と後ろのサイドのスペースをそのままにして、サイドバックがドリブルでビルドアップしていけるシーンを作ろうとしたから、もう1つはノバーラの前線の3人の誰かがサボることで数的優位な状況がガゴがセンターバックに加わっても保たれたから。

以上のことから、ローマはラツィオ戦ほどビルドアップに苦戦しなかったのである。なので今回のメインテーマである、ゼロトップを中心とする前線の話へ。いつメインテーマと宣伝したかは知らない。たぶんしてないよなおれ。ここで見られた実験熱心なエンリケ先生。

■ゼロトップ議論とか

まず1つの突っ込み。ローマはほんまにゼロトップなのか??????????????????という疑問である。単純に4-3-1-2のトップ下がゼロトップじゃないんじゃね???という疑問である。ご心配なく。ピャニッチは自分がゼロトップだと意識している雰囲気。





守備のシーンである。ピャニッチはオスバルドとラメラと3トップだよと振る舞おうとしていた、必死に。これで説明は充分だろうと。また、ノバーラに関しては攻撃の局面でオフサイドにばっかりなるのでリゴーニとかはかなりキレてた。ちなみにリゴーニがキレた時だけは副審の判定ミスかどうか怪しいところで。

それでローマの攻撃の局面での前線の動きではっきりしない存在がラメラであった。





ピャニッチはトップ下のように振る舞おうとする、オスバルドは中央に入っていく、それでラメラはというと中途半端なところ。ロージと絡んでサイドから仕掛ける役割を担うのか、中央に居るのか、どちらなんだろ。そんな雰囲気のラメラ。あんまり気持ちよくプレーしてないし、謎。

というのも、ローマのサイド攻撃はサイドバックに任せる雰囲気。左サイドはオスバルドがガッツリ中央にセンターフォワードに変身していくので、タッディが孤独になったりする。だけど右サイドのラメラはどうなんだろと。サイド攻撃がサイドバックだけに任されるならラメラは中央でフォワードができるのかと考えると、そんな雰囲気はないなと。

なので、エンリケの実験。ラメラをゼロトップにおいてみたらという実験である。そしたらこれが機能するので面白いエンリケに、生き還るラメラ。だけど今度はピャニッチが謎に変身したし、ラメラがドリブルで仕掛けるシーンは良いパスが入るシーンが無いと作れない。しかしピャニッチよりはメッシなラメラなのでドリブルで運ぶのは上手い。ボールが入れば。

ということで後半の途中でまたいじるエンリケ





ピャニッチを二列目に下げて、ガゴとデロッシの位置を変更。さらにグレーコに代えてボージャンの投入。ピャニッチは偽イニエスタ、ガゴは偽シャビ、ラメラは偽メッシ。。。なかなかずれてるような。しかしグレーコとデロッシのコンビよりピャニッチとガゴのコンビの方がラメラを輝かせるのは間違いないので、ラメラは活きる。

またボージャンピャニッチよりもそのスペースで動くのは上手い。なので上手くボールにも絡むし、幅広く動ける。しかも幅広く動きながらもボールを引き出したり、組み立てにも関わる。それでエンリケも今日の実験は発見があったので成果ありといった様子。ボージャンもオスバルドも揃ってゴールを決めて祝福される。ボージャンのゴル後団子は雰囲気が良かった。

■サイド攻撃はサイドバック頼みなのか

この試合で一番の疑問である。オスバルドとボージャンの位置に入る選手がサイド攻撃に関わるのか、関わらないのか。なので去年のバルサで良く見られたアウベスの攻撃参加とは違う。ちなみにラメラはこの試合でゼロトップに配置されてからはサイド攻撃にも上手く関わっていた。

といっても場所がカルチョの世界なので、ウイングが輝くケースはかなり少ない。カルチョではウイングは死語なのかもしれない。クアレスマ×モウリーニョの失敗したケースをエンリケは頭に置いてるのかもしれない。カルチョ風のバルサなのかもしれない。

■最後に

今回の実験でわかったことは、ラメラはゼロトップで使ったら良い選手、それを活かすには二列目でピャニッチとガゴを起用したら面白い、2トップだから3バックになればいいわけじゃない、謎はサイド攻撃、ボージャンは流石に元バルサ所属。こんなところ。ラメラは中央のゼロトップに固定しちまえば化けそう。注目はサイド攻撃の実験があるかないか。とにもかくにもかくにもローマは一日にしてならず。待ちましょう。