〜モヒカン部隊の暴走〜 柏レイソル対サントス

'''最初にスタメン'''
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結果は3-1でサントスの勝利。ネイマールの日本中をビビらせたゴールに、同じような場所からのホルジェス、酒井がコーナーから1点返すが、ダニーロのバナナシルエットのフリーキックで試合を決められた形。だけど柏が互角の試合を見せていた。ただ、サントスが異常にコンディションが悪かったことは触れておく。日本に来てからずっと遊んでたのだろうか。いつぞやのグレミオなんかは買い物>観光>試合、という優先順位だったとか聞いたことがあるけど。

 '''■やっぱり僕たちしませーん、やりませーん'''

柏はサントスよりボール支配率が高かった。その原因は期待通りに守備をサボったネイマールとガンソにある。なお、ホルジェスは守備に参加しようとしていたことは触れておく。ネイマールとガンソが守備をしないのでまるで意味がなかったけど。

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サントスの守備ブロックはクリスマスツリーみたいな形である。しかし、それでネイマールとガンソは守備をサボりにサボりまくったので、柏からしたら栗澤と大谷がミスをしなければボールを持つことはできるといった様子。ネイマールとガンソが守備をしない+柏の後方は近藤、増嶋、栗澤、大谷の4人である。そりゃあボール持てる柏レイソル

ならばそれはサントスのキツツキ戦法なのかという疑問が浮かぶ。「どうせさぁ、おれたちの方が格上のチームなのは明らかなんだしさ、相手チームは引きこもるだろ。そうなったら嫌じゃん。旧石器時代カテナチオでも喰らってみろ、、、めんどくさいなそりゃ。ならさ、あいつらにボール持たせて前に出てきてもらおうぜ。守備サボらせてもらう代わりに俺たちがカウンター仕留めてやるからよ」。。なーんて会話をロッカールームでしてたかもしれないと。

だけどピッチを見渡して見ると全然縦に早くないサントスの攻撃。期待したのは、ボールをプレゼントされて前に出る柏→罠にかかったな!!!と言って→前に出てきた柏は守備ブロックを構築する時間がない→ボール持ったら異次元のネイマールにぼこされる→柏は点取られたし取り返そう→でもそれは悪循環。ある意味、無秩序への誘い。こんなことを期待したけど、違ったサントス。

試合前に、柏が勝てるなら何かサントスに綻びがあることが絶対条件だよと予想していた。そして綻びは守備をサボる前線であった。コパアメリカの時に守備をしないネイマールとガンソをしっかり目に焼き付けていたので、あるとしたらこれかなと予想した通りである。しかも、そのサボりはキツツキ戦法ではないのよと。柏のまさに目の前に大きなチャンスがある。

柏はボールを持つことまでは良いんだけど仕掛ける意志が足りないというか、なんだかエンリケ×ローマを見てるようなそんな感じがした。ならサントスはというと、似たような雰囲気。チーム全体のコンディションがどうも悪い→チームで崩せそうにない→でも困ったときの天才たち→そのネイマールが個人技で点を取る→ホルジェスが点を取る。サントスには困ったときの個人技という武器があるのであった。

 そのネイマールには自由を与えられているような様子であった。ボール運びに加わったり、右サイドに登場したり、得意の左サイドから突撃を始めたり。といっても自由を与えられているのはポジショニング。どこに登場するかがポイント。よってサントスの攻撃の局面のシステムの解釈はちょっと難しい。ネイマールがフリーマンという解釈を聞いたけど、たぶんこれが正解かなと。

 柏がネイマールたちに対して何か対策をしていたかは怪しい。というか自由に好き勝手に動くから消すのは難しいかなと。彼らが現れるゾーンに居る個人の判断に任せているような印象。もしかしたらネイマールとガンソが守備をしないことを計算しての、守備は攻撃でしましょうの作戦だったという可能性もある。でもネイマールの決めれるゾーンでシュートを打たれたのは問題かなと。ホルジェスのも。

  個人技で2点も取られたネルシーニョからしたら友人のサントスのマリーニョ監督に「おまえんとこのアイツら卑怯だよ」とか言いたくなったかもしれない。しかし現実はそうなので、ネルシーニョは後半から優秀な脳ミソから知恵を見せてほしいものだと。そうやって勝ってきたでしょと。

 '''■ロビーニョ病の感染力すごいぜ、、、、'''

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これは前半によく見られた現象である。ネイマールとガンソは橋本にプレスに行くなんて考えることはない→だからエラーノがプレスにいく。こんな現象が見られていた。サントスの守備ブロックの形が4-3-2-1に見えたり、4-2-3-1に見えたりしたのはエラーノのこの動きが原因であった。

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そのエラーノが橋本にプレスに行く現象。ワグネルは中央寄りにポジションを取る。ここでアンカーのエンリケをサイドに引っ張ることで空く可能性がある中央を後半から投入の北嶋と、レアドミで使おうみたいなことをたぶん狙ってきた。ここでもう1つ可能性があるのは橋本対ダニーロのマッチアップである。

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エラーノが橋本に寄せに行かない場合は橋本対ダニーロのマッチアップが成立する。ここで橋本が勝てるならクロスや、抉るドリブルでビックチャンスを作れる可能性があるけど、ビックチャンスが何度も作られたサイドは右サイドの酒井対ロドリゴのマッチアップである。レアドミを中央進出させて、似たような仕組みで右サイドに酒井対ロドリゴのマッチアップを成立させる。

 結局、サントスの守備がボヤけた印象。おそらく柏のサイドバックをみる役割はアロウカとエラーノであった。でも、レアドミとワグネルが中央寄りにポジションを取ったので2つの可能性が生じた。それで迷ったアロウカとエラーノサイドバックをみるのをやめた。だからサイドで1対1の構図が完成したのかなと。お見事な采配と言えるかもしれない。うまくサントスの守備をボヤけさせたなと。

ここまでの2試合は酒井から強引な部分が欠けていた印象を受けていた。だけど今日の酒井はコーナーから得点して調子に乗ったのかサントスの左サイドバックロドリゴを果敢に突破しようとした。それで勝つんだから面白い。勝負は中央である。だーけーどー、ロビーニョの病気が移ったかのように外しまくる柏の面々。シュートを外す=ロビーニョの構図は自分でも面白いです。

'''■最後に感想や思ったことを自由に'''

後半のサントスは全員で守備をすることと、できるだけ後ろでボールを回して時間を潰そうとか考えている雰囲気であった。そこから、ビルドアップに成功したらガンソが柏のプレスをかわしまくっていたのが印象的であった。んでネイマールとガンソは後半から守備をしていたけど、対して変わらなかったかなと。今のところバルサに勝てる気配はしないけど、コンディション次第だね。

柏は後半のビッグチャンスを外しに外しまくったのが痛かった。ロビーニョの病気は世界中で見らるんだなと。ダニーロのバナナ弾も痛かったけど。柏は頑張った。酒井はサントスがさらに欲しがるかもしれない。今までクラブワールドカップに出た日本のチームで一番良かったと思ってる。次は3位決定戦。レアドミ居ないけど、みんなで応援しましょう。