セリエA前半戦表彰会式場

 セリエAの前半戦も終わり、クリスマスに突入。そのクリスマスも終わり、年越しマジかって感じですね。今シーズンはここまで非常に面白くて、楽しい展開だと思います。特にセリエAには面白いチームが多い印象です。もちろん気になった選手も多い印象です。

 というわけでセリエA前半戦の気になった選手からベストイレブンなどを決めてみようのコーナーの登場です。選考基準は所属チームにおける重要性と開幕前の期待度とのギャップや、管理人の見た試合の印象です。MVP、金のバケツも決めます。なお、システムという縛りはありません。

 では、これより始めます。

■Gianluigi Buffon 

いやーーー、迷った。フィード力が異常なレベルのステケレンブルフか、最少失点のハンダノヴィッチか。ただチームにおける重要性の観点からいくと間違いなくブッフォンかなと。ブッフォンが居なかったらすでに黒星は間違いなくついていたし、失点も多かった。で、去年の出来からのギャップも含めて。再び世界最高レベルのキーパーに戻ったんじゃないのかと。センターバックがビミョーな中でよく頑張ってる。バルザーリは悪くないんだけどね。

■Danilo Larangeira

管理人が見れた試合は少ないけど、ウディネーゼの3バックの中央を任されてる。その守備陣において異彩を放っている。カバーリングが良く、対人プレーにも強い。で、ブラジル人らしく繋げる。まだまだネームバリューに欠けるけど、ウディネーゼは良い選手を見つけてくるなと。左右の相棒は見るたびに代わる。だけど別に連携に何か支障が見られたことはなかった。そんな柔軟性もあるのかなと。

■Thiago Emiliano Da Silva

まずイエローをもらって無い。気合いの入った試合をしたなって思ったら、ボローニャ戦とシエナ戦、カリアリ戦とかのように気の抜けた試合をするミランさん。で、キーワードは「終わり良ければ全てよし」。ただ、チアゴシウバの守備がなければそんな言葉も出ず首位で前半戦を終われなかったかなと。単純にカリアリ戦はファンボメルが居ないとボールが落ち着かない問題もあったんだけど。

■Stephan Lichtsteiner

 肩書きはユベントスの右サイドバック。開幕からずっとレギュラーを張っている。右サイドから攻撃に厚みをもたらすこともできるし、ウイングのような突破力もある。守備力もあり、自分が見た試合では特に弱点も持っていなかった。ちなみにユベントスのカンピオナート開幕第一号のゴールはリヒトシュタイナーだと記憶している。インパクトは抜群であった。スイス人ってセリエで活躍するね。

■Hugo Campagnaro

 なぜかこの位置で選出。というのも左サイドバックはここまで不作だったなと。キエッリーニはまだまだ出来ると妄想しております。で、カンパニャーロナポリの右センターバックである。特筆すべきは攻撃参加。スキあらばドリブルでボールを運び相手陣内に進出する。そのタイミングにも光るものがある。そこの印象が強い選手。アルゼンチン人だっけ。

 ■Andrea Pirlo

 中盤のユベントス枠。実はマルキージオを選びたかったのは内緒。言わずとしれた世界ナンバーワンのパサー。シャビより好み。スクデット奪還を目指すユベントスの攻撃の核。独特のちょっと散歩に行ってきますのステップから繰り出されるフィードの精度に、ゲームを作る能力は異常なレベル。ニューピルロシステムをコンテに開発してもらったりと、コンテの恩恵もたくさん受けた。ウイングにピルロの両脇を埋めさせるとはねって。だけどそれも中心になれるピルロの能力があっての話。素直に賞賛したいなと。

 ■Giampiero Pinzi

 平たく言うと攻守のバランス感覚に長けた選手。ウディネーゼのワンボランチ。そのウディネーゼの守備は稀におかしくなる。前プレが全く機能しない→簡単にビルドアップする相手→でもピンツィと3CBが遅らせる→アサモアとイスラが帰還してやっと守備ブロックを形成→中央で無双する。インテル戦で頻繁に見られた。この時のピンツィの目立たないけど、攻撃を遅らせる能力は凄い。ポジショニングを見ましょう。ビルドアップにも地味に貢献する。ちょっとだけ彼にも注目して上げてください。

 ■G"okhan Inler

 今年からナポリ所属のミッドフィルダー。いわゆる万能型のボランチです。ゲーム作れて、守備もよくて、クルソーレのようにも振る舞える。ハイライトはビジャレアル戦。ちょっと嫌な感じがしてきたナポリを救った男。ウニベルサーレまでいかなくとも、アティピコの雰囲気をも持っている。いや、こんなにできる選手だとは思いもしなかった。万能型、ウニベルサーレの称号を与えてもいいんじゃないのかと。

 ■Simone Pepe

 みんなで謝ろう、すいませんでした。ペペ。シモーネの方のペペ。開幕前によく聞かれた意見は「ペペいらねーーー」であった。だけど蓋を開けてみたら大活躍である。彼を説明するにはクラシッチは干されたよねって言葉で充分。戦う集団ユベントスを象徴するような選手である。戦術理解度も高そうだし、ハードワークもできる。で、ほんとキレキレ状態。ゴール前の創造性には欠けるよねって意見もありそうだけど、コンテのサッカーにおいては闘える選手ってのが最重要項目。コンディションを維持出来るかが課題か。

 ■Antonio Cassano

 ミラン枠。いや離脱しちゃったのが非常にもったいない。早い回復をいのります。なんといっても開幕してからの神的なプレーは凄かった。リーダーとしての自覚もあるようで、たまにカサ坊が一番頼もしく見えます。冗談抜きで。たぶん未だにアシストランキングではトップ居る。ピッチでお笑い活動中のロビーニョバルバラに夢中なのか精彩を欠いているパトを見ると、早く戻ってきて欲しいよと。

 ■Miroslav Klose

 ストライカーの代表のような選手。選んだポイントは欲しい時に点を取ってくれるところ。こんなに頼もしいフォワードは他に居ないぜ。クローゼこそがエリアの騎士だよと。別に点を取るだけじゃない。得意のポストプレーで攻撃の起点にもなる。バイエルンで出場機会を失っていたけど、サッカー選手は試合に出ないと始まらないし、わからない。ぜひセリエの未来のためにもELでも貴重なゴールを決めて欲しい。ELって憂さ晴らしのリーガ勢が怖いよね。

 ■金のバケツの発表会

 ベスト3はロビーニョ。どうすれば無人の目の前ゴール前2mも無いシュートを真上に打ち上げて外せるのか知りたい。バルサ戦とジェノア戦がそれにあたる。ネイマールが憧れの選手で君の名を出してるんだから、ピッチ上のお笑い活動は控えていただきたい。ダメーニョがロビーニョに戻る日はあるのだろうか。

 ベスト2は、ムンタリ。別にネタで言ってる訳じゃない。ムンタリスタのみなさん、彼の将来について真剣になりましょう。そろそろネタじゃ済まされない。最近は目撃されないし。

 優勝は言うまでもなくインテルのフロント。今年彼らがやったことはまるで意味不明。

 ■表彰と感想

 MVPはブッフォン、最優秀監督はグイドリン、特別賞にピルロ

 ビッククラブばっかりになってしまった印象。もうちょっと中堅から選びたかったな。ユベントスばっかりなのはユベントス自体がサプライズだったんだなと。管理人が中盤に同じチームの選手を選ぶのにはためらったので、漏れたマルキージオ。彼には特別にサプライズ賞をプレゼントしましょ。