冬の市場前にインテルについて考えよう 〜雑談企画〜

セリエAもウインターブレイクに突入してしまい試合がありません。ならプレミアを見れよって話ですが、なぜかその気にならなかった。よって最近は結果は出てるけど、内容が非常に怪しいインテルの特集でもやります。そんな言っても結論は冬の補強を的確にちゃんとすれば心配ないなということです。

 雑談ですので、値を下げて読んでいただけると嬉しいです。雑談企画の始まり始まり。

■ここ最近のおさらいを簡単にしよう

最近のおさらいをします。参考にするのはウディネーゼ戦、フィオレンティーナ戦、チェゼーナ戦とレッチェ戦。一応レポった試合だけで行きます。詳しいことはインテルのカテゴリーへ。これらの試合で見られたのは、左サイドハーフの中央進出とフォワードの役割の関係。ボール持って後方からビルドアップしていくけど、どこから仕掛けるのか。なんだかんだで結果が出たこと。

 ラニエリインテルの1つの形となりつつあるのが、左サイドハーフが中央進出することで変化をつけること。そのポジションはアルバレスと、コウチーニョに託された。そのやり方が見られたのはウディネーゼ戦であった。ラニエリ就任からの4-4-2だけど、当初とは別物。

 ウディネーゼ戦で見られたのは中央に進出しまくるアルバレスが後方と前線を繋ぎまくって攻撃の起点になっていたところ。フィオレンティーナ戦で見られたのは2トップが中央に居座ることをやめて、幅広く動くことで起点になり、中央に登場するコウチーニョが変化をつけたり、長友の起用とマイコンが復活したことで両サイドから鋭い押し上げができるようになった。このフィオレンティーナ戦が内容では一番良かったと思っている。

 チェゼーナ戦は前プレに苦しみ、ビルドアップがあまり上手くいかなかった。それでもチェゼーナはボールを失ってカウンターを受けそうなときは、4-4でブロックを作る。ここから崩すぞってときにインテルの問題が発覚した。ミリートもパッツイーニも起点になろうとする意識が高すぎて、裏を狙い続けるような動きが足りない。そこを誰に求めるかってのも重要だなと。

 そうなったらコウチーニョの創造性くらいからしかチャンスを作れない。でも、ラノッキアがセットプレーから点とっちゃったので、無理して攻撃する必要が消えたのでなくなったので問題は隠れた。レッチェ戦も同じような問題が出たけど、相手のミスからのカウンターから逆転までしてしまった。さらに疲れ知らずの長友が疲れた守備陣を切り裂いて2アシストで4-1。で、上手く問題が隠れた印象。

 ■結果は出るようになったんだけど

現状は結果は出てるけど、後方からのビルドアップをしていく攻撃ではそんなに怖さを見せてるわけもなく、沈んでる印象。好印象だったのはフィオレンティーナ戦。あの試合はフォワードが起点になり両サイドからの崩しが非常に効果的であった。だけど、チェゼーナ戦とレッチェ戦では相手のミスからのカウンターくらいでしかほとんどチャンスを作れなかった。

結局は個人能力の高さでボールを持つことができて、左サイドハーフの中央進出とフォワードの中央のポストを起点にすることで攻撃を始めようとするインテル。だけど、そこから先はある意味迷走状態。どうやって仕掛けるのか見つかってない印象。ラニエリが後半から動く理由はほとんど、この部分の修正にあてられていた。

特にウディネーゼ戦とチェゼーナ戦はそんな部分の修正。そして失敗した印象。ウディネーゼ戦の場合は起点になっていたアルバレスから長友を投入したお陰で、インテルの攻撃は停滞した。チェゼーナ戦のコウチーニョからオビの交代も効果的な交代ではなかった。ラニエリが攻撃の仕掛けのカードに悩んでいるのがうかがえる。だから補強のポイントはここだけど、それは後程。

で、去年のクラブワールドカップ優勝後に解任されたベニテス監督のインテルを思い出してみよう。あの人はポゼッション路線でチームを作ろうてしていた。そうなったらスペースがなくなってしまいミリートさんが全く輝かなくなったのは懐かしい思い出。そんな時にはエトーさんが独りで試合を壊していたのも懐かしい思い出。

そして、今のインテルも非常に中途半端なチームになっている。基本的にはボールを持たされるし、持とうとするからポゼッション型に近いチームだけど、いざ仕掛けるぞってときに僅かなスペースを見つける動きや、閃きとアイディアや、裏を狙う動きが圧倒的に不足している。そんな中でも少し光が見えてるのはコウチーニョの閃きと、マイコンと長友の両サイドバックの突破力くらい。

別にポゼッションというのはフェイクで、ほんとに勝負を決めるのはカウンターだぜってチーム設計もある。レアルマドリーなんかがそれに当たるけど、もちろん今のインテルはそんな完成度はないので、後方からビルドアップしていくポゼッションから攻めるけど崩せなーいって様子。で結局は相手のミスや、セットプレーに頼ることになってしまうチーム設計になっている。

で、守備に関しても、失点は減ってきてるけど非常に怪しい状態。4-3-○-○にシステム変更した時の継続して前線が守備をしない問題も消えないし。レッチェ戦の前半までのラニエリは4-3+守備をしない前線となる状況を避けたい思惑もあり、4-4-2にしておいたんだろうけど。4-4で守るのと、4-3で守るのは大きく違うよねってなった後半。

それでレッチェ戦の後半はそんなタブーを打ち破って4-3-1-2にシステム変更。そしたら守備から崩壊しそうになった。もし、レッチェ以外ならもっと上手くサイドチェンジをして、インテルに勝ってたかなと。ダゴスティーノ率いるシエナならたぶんサイドチェンジしまくってインテルの4-3の弱点を卑劣なまでに突いていたはずだと。

と、守備の問題にも足を突っ込んだけど4-4-2なら特に問題はないかなっては思う。長ったらしくなったけど、変えたいところは攻撃の仕掛けの部分と、ラニエリが謎采配をなくすこと。ラニエリの謎采配については過去のマッチレポートでたくさん書いてる。なので、攻撃の仕掛けの部分を良くする方法を次から考える。手っ取り早い方法は的確な補強であるのは間違いない。

■自分がもしインテルのSDとか監督だったら(笑)

まず、チーム設計の観点からいくと、セーザルからも必用に繋いでいく今やっているポゼッション路線で間違いないと思う。コウチーニョアルバレスもカウンターよりポゼッションで活きる選手だと思う。彼らの成長を促すためにも、ポゼッション路線で間違いないと。てかそうあって欲しい。それにインテルはボール持たされるしさ。だけど問題はここから。どうやって崩していくのかっていうこと。

メンバーを見たらゴール前のアイディアとなれば、スナイデルも居るしフォルランも居る。話題になりそうなスナイデルの起用については4-4-1-1のトップ下かなと。あと、フォルランなんかは調子が良ければ何でもできる選手なので、トップ下での起用は面白いかもしれない。去年のルーニーみたいにトップ下起用で目覚めるなんてこともあるかもしれないし。

 4-4-1-1という表現なのは4-2-3-1とかいっておいて、また去年のミラン戦の4-2-0-4みたいだねってとかなったら元の木阿弥である。モウリーニョ時代のエトーパンデフの守備はある意味奇跡だったのかもしれない。ペップとかモウリーニョとか、アッレグリのすごいところはスーパースターを走らせるところなんだよね。

で、ゴール前のアイディアの面では今のメンバーが調子を上げればどうにかなりそう。でも問題は裏狙いの動きを繰り返すことができる選手。ここは補強して欲しいなと。個人的にはリバプールのカイトが理想の選手だと思う。どこで使うかは右サイドハーフ。そこからとにかく裏を狙う動きをやってもらいたい。それに守備に回った時でもハードワークができるというところに惹かれる。とにかく裏狙いの動きを継続できる選手が欲しいところ。

となれば右サイドはマイコンが独りぼっちになりそうだけど、もともと独りぼっちでも強引にサイドを突破できる特殊能力を持っている。それが厳しいなら幅広く動くようになったフォワードがサイドに開いて援護したり、ボランチをずらすことで、援護することと右サイドのリスクマネージメントの両立という方法もあるだろうし。なんとかなるかと。

オランダ代表でスナイデルとのコンビネーションが良いフンテラールを獲得するのは面白いかもしれないって意見を聞いたことがある。なかなか面白いかなと。ただ、フォワードはたくさん居るし重要度はそこまで高くないなとも思う。そうか、今のフォワード陣はネームバリューだけで質は微妙なのかな。他にはイグアイン。オフザボールの動きがいいから、1トップでもやってけそうだよね。ちなみにイタリアの中だと、マトリさんがオフザボールの動きがピカイチ。

ということで管理人的な補強候補はリバプールのカイトと、シャルケフンテラール、レアルのイグアインも。2人オランダ代表というところも愉快なところ。スナイデルともやり易いかなって。カスタニョスも居るし、インテルにオランダ派閥が完成したら面白い。ただ、優先度はカイトが上かなって。サネッティとファラオーニの右サイドハーフも良いプレーしてるんだけど、強くなるためには変わりたい。

冬の市場明けのインテルのスタメン希望。セーザル、マイコンルシオラノッキア、長友、モッタ、カンビアッソ、カイト、コウチーニョスナイデルイグアイン。けっこういけそうじゃね。てかスナイデルのところはフォルランでも良いし、イグアインのところはフンテラールが控えで、パッツィーニはスタメンでも良いし。

今のメンバーで見てみたいのは、セーザル、ルシオラノッキア、長友、モッタ、カンビアッソアルバレスコウチーニョスナイデルフォルラン。ダメだなこりゃ。中央渋滞で窮屈しそうだ。いつも気合いたっぷりに見えるパッツィーニは好きだから使いたいんだけどね。

■感想や思ったこと

マウロサラテはどこへ消えた。インテルスナイデルたちを放出してしまって大胆に生まれ変わるという手もある。今のサッカーだと右サイドにカイトを欲しいなって思う。ガスペリーニ体制で、スナイデルを残してエトーを放出したインテルのフロントには期待してないけどさ。ベニテスも、ガスペリーニも補強に満足してなかったはずだよ。冬の市場はすぐそこまで来ているけど、期待と不安でいっぱいなインテルでした。