ダービーに備えて、インテル対パルマ

結果は5-0でインテルの勝利。かなり長い休暇を取ったそうだけど、選手のコンディションも上々といえると思う。何より5得点で快勝したってところが嬉しいところ。対するパルマは守備に綻びが多く見られた。ミランは果たしてそんな綻びを見せるのだろうか。ミランはヒントを手に入れたんだけどね。

'''■どこから仕掛ける????'''

この試合でもインテルはポジションレスのアルバレスがゾーンの外でボールを受けるのを中心に、ボールを持ち、そこから相手を崩そうとした。パルマは4-4ちっくで守備ブロックを形成して守備をする。で、インテルのキーワードはボールを持つがどこから仕掛けるか。管理人はカイトみたいなのをサネッティの位置に連れてきての裏狙いで良くなって欲しいと言ってた。

リトリートしたパルマに対してミリートパッツィーニがゾーンの隙間でボールを受けて仕掛けようとしたシーンがあった。ただ、この場合はパルマも攻撃の根を詰むことができていた。で、そうなった原因は受け手にあるのか、出し手にあるのだろうか。この時はパルマのブロックがコンパクトだったからキープするのが難しいから。ただ、そんな中でもキープできそうなアルバレスが居たりする。

ゾーンの外でボールを受けることでアルバレスは良さを出してる。けど怖さはない。ゾーンの隙間でボールを受ける動きをもっと見せて欲しいなって。そいう動きを見せるようになれば、一気に化ける可能性をもってると思う。そこからのアイディアもあるし、キープ力もある。そんな怖さを手に入れれば、化物になりそうだし、怖さがないインテルも化けそう。

この試合ではゾーンの外で攻撃の円滑役になっていたので悪いとは言えないけど、もっとできる可能性があるから、期待してます。で、話を戻すとゾーンの隙間でボールを受けることで仕掛けることは難しかった。カイトも獲得してないので二列目の裏狙いで仕掛けるのもできない。だけど5点も入ったことだし、得点シーンを振り返ってみればいいじゃんって話である。

前半の3得点の共通点はボールウォッチングのパルマと、オフザボールの動きが鋭いミリートである。1点目はサネッティがドリブルでボールを中央に運ぶ→サイドのアルバレスへ→パルマの中盤が最終ラインに吸収される→ミリートがフリーでアルバレスのクロスに合わせる→ミリートのオフザボールの動きも素晴らしいんだけど外しすぎ。

2点目も似たような感じで、サイドでミリートがボールを受ける→パルマの中盤のラインが最終ラインに吸収される+ボールウォッチング→ミリートからモッタ→一度最終ラインに吸収された中盤のライン→それがモッタにプレスを掛けれるはずもなく→モッタのミドルが炸裂。3点目はマイコンからミリートへの絵に書いたようなクロスで、ミリートのヘディング。ミリートの動きも良いのだけど、パルマは外しすぎ。

パルマの守備の綻びとしては、中盤のラインが最終ラインに吸収されることでバイタルが空いてしまうこと、サイドにボールが渡ったときのボールウォッチングであった。またボールホルダーにプレスが掛かってないと言えば、あまかった。

インテルの良かったところとして、オフザボールの動きが際立ったミリート、個人技の高さを利用したポゼッションであった。また、ゾーンの隙間やバイタルでボールを受けることができないなら、サイドから相手を押し込んで行けば良いってところ。つまり、ゾーンの外からサイドへ→相手のラインが下がる→そこから中央にクロスなのか、相手のラインが下がったところにモッタかカンビアッソの飛び出しに合わせるのか。

ただ、中央へのクロスならパルマの守備陣がミリートを外しすぎ。相手のラインが下がったことで生まれたスペースを使うにしても中盤のラインが最終ラインに吸収される→切り換えてプレスをかけようとしても時間がない→時間もスペースも利用される。この試合の場合パルマの守備陣の綻びが非常に目立った。もしインテルの狙いがこんなもんだとしても、パルマは食められ過ぎ。

これじゃ、パルマが悪いだけみたいな空気になりそうだけど、インテルミリートを中心に選手たちのコンディションは非常に良かった印象。ボールもよく回るし回る。守備陣もルシオとサムエルを中心に安定していた。ちょっと気になったのはアルバレス。相変わらず自分が守るゾーンを空ける。それが罠なのか、アルバレスのサボりかは謎だけど。カンビアッソはそいうスペースを豊富な運動量で埋めることができる。

で、守備時にボール奪ったらカウンターって流れになるんだろうけど、今日のパルマミリートアルバレスにその局面で2ラインのスペースを使われてしまった印象。中盤のラインと最終ラインの連携がめちゃくちゃで、中盤の面々は前から守ろうとしてるのに、後方の面々は後ろで守ろうとしていた。よって必然的に2ラインのスペースを利用された。パッツィーニの得点シーンはミリートがそいう隙間を使ったドリブルがスタートであった。

'''■感想や思ったこと'''

インテルに対してやっちゃいけないことをパルマミランに教えてくれた。もちろんミランがどんな守備体型で挑むべきかはハッキリしたと思う。鍵はパルマのように綻びを見せないようことと、全員の意志統一をして前から守らないことやね。それについてはプレビューにでも詳しく書きます。