アルゼンチン対コスタリカ〜イグアインと愉快な仲間たち〜

アルゼンチンのスタメンは、ロメロ、サバレタブルディッソミリート弟、サネッティマスチェラーノ、ガゴ、ディ マリア、メッシ、アグエロイグアイン

イグアインがスタメンでフォーメーションが4-2-3-1とみたいになっている。北京オリンピックの優勝メンバーがたくさん。バティスタはその時の監督だったと記憶している。あと、テベスとラペッシ、ついでにパストーレがベンチにいる。サポーターたちの雰囲気が普通ではない。レーザーを当てたり、メッシに大歓声だったりと。負けたら命の保証はない絶対に勝たなければならない試合である。

コスタリカのスタメンは、モレイラ、カルポ、アコスタ、サハバティエラ、モラ、ドゥアルテ、レアル、エリソンド、タベーロ、カンベル、マルティネス。

聞いた話によれば22歳以下が多数のチームであるらしい。調子が良いとかも聞くので少し期待。

コスタリカについて

彼らのシステムは特別な感じになっていた。守備の時は5-3のブロックを構成していた。そこからビルドアップや攻撃の時は5バックの両サイドバックボランチの位置に入り、守備の時のボランチの両サイドがウイングの位置に進出して3-3-1-3のようにして攻撃を行った。ただ問題はビルドアップの時に簡単なミスからショートカウンターを受けていたことであった。そこからの失点は無かったが非常に危なっかしかった。

◆アルゼンチンの守備

まず守備についてはボールを奪われたあとの素早い切り替えからによるプレスがメイン。ディ マリアやガゴ、ワントップのイグアインの切り替えは早く、彼らの鬼プレはかなり迫力があった。3-3-1-3の形になったコスタリカのビルドアップを破壊してからショートカウンターに持っていく事が何度かあった。

もしプレスを回避されるような事があってもマスチェラーノが最終ラインで数的不利を作らないようにしてピンチはそんなに無かった。マスチェラーノの汗かきプレーは目立たないけどかなり効果があった。とにかくミスがほとんど無かった。

◆進化した攻撃

ビルドアップについては、これまではメッシが低い位置に降りてからドリブルで強引に運んだりしていて、極端にボールを受けるエリアが低かった。

しかしこの試合はメッシは右ウイングに配置されている。ディ マリアは中央に配置されている。そのディ マリアが組み立てに加わったことでメッシがある程度高い位置でボールを受けることができるようになった。ガゴがよい判断で上手くボールを運べたこともかなり大きい。

左ウイングに配置されたアグエロはサイドに張ってからドリブルで仕掛けたりしていた。中央に進出したときはサポートに徹していたサネッティがオーバーラップを仕掛けたりしていた。

右ウイングに入っているメッシだけどディ マリアが左寄りにポジションをとっているから中央に進出してトップ下のように振る舞っていることもあった。空いたサイドにはサバレタがダニ アウベス級に次々とオーバーラップを繰り返していた。もちろんメッシのマークを引き付けるようなオーバーラップも仕掛けるわけである。

結局ネタはバルサであったのかもしれない。ガゴがシャビ、ディ マリアがイニエスタサバレタがダニ アウベスとか風に。

イグアインの汗かきプレー

この試合一番の収穫はイグアインかと管理人は思う。今日のイグアインの仕事は積極的にシュートを打つこと。もうひとつは上下左右に動いてメッシとアグエロにスペースを提供することだった。

一昨年のバルサは中央にイブラを配置したときにはゴール近くで空中戦と地上戦で試合を壊させることが狙いであった。しかし流動性が無くなりチームのスタイルにフィットしないとかで退団になった。これはグアルディオラがイブラを中央に固定し自由を与えなかったのが失敗であったと個人的に思うが。とにかく流動性が無かったのが悪かった。

んでこの試合のイグアインは知的なフリーランニングでマークを混乱させ、アグエロに裏を狙うための一瞬のスペースを提供したり、サイドに流れてからメッシのマークを混乱させたりしていた。スペースと流動性をチームにもたらしていたイグアインであった。

◆最後に

ネタの参考は結局バルサ。多分サバレタがネタの源だと思う。そりゃないかな。でもイグアインが異常にフリーランニングからのスペースの提供が上手いので攻撃に流動性があって楽しかった。因みにメッシの2アシストはボールを受けるエリアが高くなったのが原因かと。まぁこれからだと思うがね。