〜そしてビダルの投入で〜 シエナ対ユベントス

シエナのホームである。シエナはコンテが昨年まで指揮をとっていたチーム。シエナセリエAに上げたという感謝の気持ちが高い模様。新監督はジュゼッペ・サンニーノ。まったく知らない監督である。ちなみにセリエAの更新はユベントスばっかり。ピルロがいるからというわけで。

シエナのスタメンはプルキッチ、ビディエッロ、ロッセッティーニ、テルツィ、デル・グロッソ、ガッツィ、ダゴスティーノ、プリエンツァ、マンニーニ、パブロ・ゴンサレス、カライオ。たしかこんな感じだったかと。なかなか楽しそうなメンバーがそろっている。ダゴスティーノ、マンニーニ、プリエンツァ、この辺りはにわかの管理人でも知っている。フォワードも良いらしい。

ユベントスのスタメンはブッフォンリヒトシュタイナーバルザーリキエッリーニグロッソマルキージオピルロ、ペペ、ジャッケリーニブチニッチ、マトリ。グロッソが何気にスタメン。久しぶりである。グロッソと言えばドイツワールドカップセミファイナルが真っ先に頭に浮かぶ。あとはアレックスではなくブチニッチがスタメン。ブチニッチはアレックスのやってたことができるのだろうか。

'''◆ユベントスは采配ミスまじり'''

ユベントスの中でも注意しなければ危険なのはピルロ。彼から自由にパスを散らされたらパルマと同じような状態に突入される。って言っておきながらユベントスは前半にあまり形を作れなかったのは自滅といっても過言ではなさそう。ようするにコンテの采配ミス。そんなユベントスの説明をしていく。

まずシエナの守備のやり方。どうやらピルロにプレスに行く→簡単にかわされる→後ろの人数が少なくなる→その状態でピルロのパスが出たら大変だぁーってことでピルロにボールを入ったらラインを下げてしまうシエナ。出どころよりも出てくる場所を固めるシエナの守備。その守備が成功したのか、ピルロは出しどころがなくドリブルでつかっけて行く場面があった。さらに出てきたところも抑えていた。そんなわけでシエナの守備は成功したよう。

ならシエナの攻撃はユベントスに雰囲気が似ている。ダゴスティーノである。彼が前半はピルロの雰囲気を出していた。シエナは後方でボールを落ち着けたら攻撃の始まりはダゴスティーノ。前半はそこまでユベントスのダゴスティーノに対するプレスがきつくはなかったのでさばけるダゴスティーノであった。

そこからボールを受けるのは引いてきたカライオなりゴンサレスなり、マンニーニなどであった。さらにサイドバックのデル・グロッソ経由の攻撃も目立った。しかしシエナの問題はゴール前で働ける選手がいなかったこと。この試合では。でもシエナはこう守ってこうカウンターをするんだって狙い通りにことは進んでいた。

シエナの話になっちまったけどユベントスも。てかこの話のはず。ユベントスの攻撃はピルロからのマトリとブチニッチに放り込むロングボール、サイドバックとウイングによって構成しようとするサイドアタックであった。しかしユベントスがらしくプレーするには中央でタメを作る必要がある。サイドからサイドを攻撃しても崩せる雰囲気はしない、その逆も。サイドチェンジは有効だが。

というわけでユベントスがそんな攻撃をしていたから前半はシエナの思った通りに進んだ。シエナの守備が良かったというよりユベントスの攻撃が悪かった。だからユベントスは良い攻撃ができなかった。やはり中央でフォワードが引いてきてピルロとのパス交換からサイドに出して勝負する。こんなしないと崩せる雰囲気はないユベントスであった。

'''◆先制点から'''

しかしユベントスの攻撃で有効になりそう、なったものは一つだけあった。カウンターである。ユベントスはカウンターにサイドチェンジを加えてからの攻撃。フィニッシュはマトリであった。ブチニッチのトラップは素晴らしかった。でもユベントスが望んでいるのはボールを保持しながらの攻撃である。

そんなわけでビダルブチニッチに変えて投入。これがすべての問題をあっさり解決してしまった。管理人はデル・ピエーロでも解決できると思っていたけどビダルにはプラスアルファが2つぐらいあったので素晴らしかった。てか、コンテは始めからビダルを使えば良かったのにね。そのビダルはトップ下辺りへ。

ビダルのやったことは、ピルロマルキージオからパスを引き出す役割。コンテはそれがいちばんの狙い。そうやって中央でタメを作れるのでユベントスはやりたいようにプレーする。さらにビダルはダゴスティーノにもきつくプレスをかけるのでダゴスティーノも後半からは前半みたいまでにはパスを出せなくなる。そして前線に登場したり後ろに登場したりビダルはするので中盤も活性化した。

しかしマトリの負傷からデル・ピエーロの投入。マトリはセンターバックと勝負していた。しかしデル・ピエーロはセンターバックと勝負することで輝く選手ではないのでユベントスは最後のところでは悲しくなる場面が続く。やはり鍵は中央にあるユベントス。マトリの他にはセンターバックと勝負することで輝く選手はいるのだろうか。

そんなこんなで攻撃がちぐはぐになったユベントスシエナの攻撃を食らう場面が増える。さらにブッフォンのおかしな飛び出しもありあぶなかっかしい。しかし逃げきってユベントスの勝利。なんだかよくわからない試合。ユベントスは自分たちを少しいじくれば格下を相手には簡単に勝てたり難しくなったりしそう。強豪との試合になれば相手が変えればいきなり輝いたり。それはベルルスコーニ杯のミラン戦の話。

'''◆最後に'''

ユベントスは強いんだかどうなんだかどうなんだって意見はまたもや先伸ばし。シーズンは始まったばっかりだからね。ユベントスは絶対に悪い雰囲気はなさそう。インテルとローマに目をそらしてみると。とりあえず、ユベントスの鍵は中央。シエナも中央をガチガチに固める守備ではなかった。なのでビダルでどうにかなった。いつ中央をガチガチに固める守備をするチームとユベントスは出会うのだろうか。それまでは短いレポートが続きそう。