〜エゴ???シャーラウィの発見〜 ミラン対ウディネーゼ

ヤバイぞミラン。。。といっても今で良かったってのが率直な感想。チャンピオンズリーグの決勝トーナメントにでもこんな状況になったらやる気をなくしてしまってやけくそなミラニスタが増える予感。今ならアッレグリの苦悩について楽しんで書いても良いだろうと。

しかし現在はスタメン選ぶのが大変なんだろうな。アッレグリはこの状況を楽しめるのか。楽しんだ奴が勝つのがフットボールだよね。ってミランチャンネルの放送日程はどがんかならんとかね。チェゼーナ戦は終わったぞ。

ミランのスタメンはアッビアーティアバーテネスタ、チアゴ・シウヴァ、ザンブロッタ、ファン・ボメル、ノチェリーノセードルフアクィラーニカッサーノ、パト。現在の怪我人はボネーラ、メクセス、ボアテンク親分、フラミニアンブロジーニ、ボアテンク子分、ガットゥーゾロビーニョ、イブラ、パト。インザーギは復帰。ミラニスタの中にはピポニスタって派閥があるとか無いとか。何度も言うけど、この怪我だらけ状況を楽しむんだアッレグリ。新たな発見があるかもしれないぞ。

ウディネーゼのスタメンはハンダノビッチ、ベナティア、ダニーロ、ドミッツィ、バスタ、イスラ、バドゥ、アルメロ、アサモア、トルジェ、ディ・ナターレ。アレクシス・サンチェスがバルサに行ってしまったウディネーゼ。サバタはビジャレアルへ、インレルはナポリへ行ってしまった。この移籍は正解だろうと。ウディネーゼアーセナルに負けてCLの本戦には出場ならずだったので。サバタ以外は試合に出てるって知ってる。アレクシスは怪我らしいけど。インレルはナポリで凄い。

◆そこに落とし穴はある

この試合の序盤のミランサイドバックアバーテザンブロッタはあまり攻撃参加をしなかった。おそらくカウンターにそなえてサイドのスペースを空けないように。そしてじっくりいつものように攻めていきましょうとの狙いだろうと。そしてウディネーゼのやり方はナポリと同じように引いて守ってカウンターという狙い。中央の潰し屋はバドゥ。だけどナポリと違ったのはウディネーゼの前線はビミョーだったということ。というわけであまり脅威はなかったはずだった。

試合が動く前にパトの怪我。イブラ、ロビーニョにパトの離脱で0トップシステムで安泰とかやけくそになっているミラニスタがわんさかいるようで。パトの怪我の多さはそれにしても異常。なんでも会議が開かれたとか。怪我が少なくなることはあるのだろうか。管理人はどうすれば怪我が減るのかという知識は無いので怪我の話はスルーで。代わって入るのはステファン・エル・シャーラウィ。カカ二世とか言われてるらしいけど、この試合で受けた印象は違うものだったってのはあとから。

そして試合が動いた。やらかしたのはアッビアーティウディネーゼのカウンターはディ・ナターレと周りのコンビネーションが最悪と言ってもいいような感じだったけれどもアッビアーティのミスからディ・ナターレに決められて失点してしまうミラン。じっくり攻めようとの狙いが早々に崩壊したようでアバーテザンブロッタのオーバーラップを解禁させる。でも助けはウディネーゼのカウンターがたいしたことがなかったこと。

それでミランは攻め立てる展開。だけど何か足りない。やはり中央での迫力。クロスを上げても中央にはイブラヒモヴィッチはいないし、テコンドーをイブラヒモヴィッチから教わったようなプレーを見せるボアテンクもいない。さらにアクィラーニセードルフとのポジションチェンジからボールを引き出してから仕掛ける選手がいない。カッサーノが中央にいてシャーラウィはいて行方不明。中央の役割はカッサーノなのか。シャーラウィは左サイド付近にいたけどボールに全然触れなかったというパターン。

◆後半からは

ミランはやはり後ろで楽にボールを持てる。ディ・ナターレの守備が免除されてるから。二列目以降のウディネーゼの選手がセンターバックにプレスを掛けなかったらネスタ&チアゴ・シウバ対ディ・ナターレの構図。さらに守備してないディ・ナターレ。ここで攻撃参加をしまくったのはネスタネスタの攻撃参加はなんだか美しい。キレてるシーンも美しく見えたり。最近はネスタのキレてるシーンをよく見るけど親友のピルロが移籍してストレスがたまってるのだろうか。そんなネスタの攻撃参加はウディネーゼにとってもやっかいな感じ。

後半からのカッサーノは中央から降りてきてボールを引き出して中央で起点になろうとしたりサイドに出て仕掛けようとたまにしたり。まるで1人二役。シャーラウィはどこに行っているってなる。大げさに言うとカッサーノロビーニョの役割とイブラの役割をやろうとしている。とにかく動きまくるカッサーノであった。残ってくれて良かったなと。

そんな色んな仕事をカッサーノに任せていたシャーラウィの得点で同点に追い付くミラン。なんともエゴイスティック過ぎる印象。あの元悪童カッサーノを利用するんだから。アシストもカッサーノ。ゴール後にカッサーノがシャーラウィに何か言ってたけど、お前も動け的な指示だったと勝手に推測。そんな指示をされたシャーラウィはボールを触って存在感を見せるようになってくる。

ウディネーゼも失点したのでカウンターの精度も上がる。多かったのはディ・ナターレがサイドに開いて愉快な仲間たちが中央になだれ込む形とサイドで二人くらいで頑張って中央に上げたらディ・ナターレたちみたいな形。たぶん最後らへんはウディネーゼが決定的なチャンスを多く作っていた。でもそこはアッビアーティの意地。そういえばアメーリアは何をしているのだろうか。昨年は正ゴールキーパー狙いでミランに来たと覚えてる。

ミランアクィラーニからエマヌエルソン、さらにザンブロッタからインザーギの復活と交代をしているうちにピッチを眺めていると、エゴイスティックなシャーラウィとインザーギのどちらもゴールで目立とうとする相性が悪そうな前線のコンビに、影ながら前線に飛び出すノチェリーノに、周りを動くカッサーノ、いぶし銀のセードルフ。なかなか愉快な何か起きそうで起きないような前線である。シャーラウィとインザーギは二人のエゴイスティックが同時に見れたシーンもあった。インザーギらしいなと。

でも最後はやっぱり見せ場はアッビアーティだけであった。ミランもPKかどうか怪しいシーンをインザーギが作ったりしたけど審判は流してしまう。抗議するインザーギを見ると復活したんだなって感動。そんな感じで試合は終了した。あと見せ場というかみどころはガットゥーゾの私服とベンチに出てくるという不可解な行動。さらになんだか元気で周りをイラっとさせたであろうパト。そんなところ。

◆最後に

イブラヒモヴィッチかパトの選択、ロビーニョカッサーノの選択、シャーラウィとインザーギの選択。中央で何かしらの変化をつけるのが得意なイブラヒモヴィッチとパト。動きまくるロビーニョカッサーノ。エゴイスティックなシャーラウィとインザーギ。どう組み合わせるかはアッレグリ次第。イブラヒモヴィッチロビーニョの組み合わせが無難か。でもボールを触り始めたシャーラウィは色々できそうな雰囲気もあった。インザーギはみんなさんの知ってる通り。

ちなみにチェゼーナ戦はミランチャンネルでは放送しないとか。怪我人が戻ってこなかったらあまり変化はなさそうだからスルーしても大丈夫かなって終わってるんだった。