〜お祭りになった理由〜 日本対タジキスタン

日本とタジキスタンのスタメン。

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ワールドカップへの道。険しいアジア3次予選の第3戦である。日本は前回のベトナム戦で3バックなのに細貝が4バックみたいなことに変形させていたのが印象的。今回は最初から4バックである。そんなわけで4バックを3バックにするのかなってとか考えていた。

しかしタジキスタンはガッツリ引いてきたので最終ラインからのビルドアップがどうのこうのってはならなかった。なので日本はどう引いた相手を崩すかを考える、んであっさりお祭り騒ぎのスコアにしてしまった。あっさりと。んで、その理由を探ろうっていう企画。ようするに日本の良いところ、タジキスタンの悪いところはなんだろうを考える。

日本のスタメンで思うところはハーフナーがスタメン。あとは中村憲剛がスタメンである。タジキスタンのスタメンはみんな名前の最後が「フ」で終わるそのくらい。タジキスタンは選手名だけを見てください。配置は違ったりします。

 あと、タジキスタンのシステムはよくわからなかった。そもそもシステムという考え方があったかって疑うくらいに。6バックに見えたり、5バックに見えたり、4バックに見えたり。松木さんのゴール前にいるという表現が一番しっくりきたりするのは管理人だけだろうか。

  ここでは4バックみたいな感じで図には書かれてますが、4バックだろうと、5バックだろうと、6バックだろうと特に大差はないような雰囲気だったので、そこは突っ込みせずに華麗にスルーでお願いしますね。

'''◆カウンターへの備え'''

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今野と吉田のセンターバックのコンビで大丈夫さってパターン。吉田も今野もタジキスタンの1人残っいるフォワードを起点にさせなかった。という訳で日本からしたらタジキスタンはみんな引いてるから後は気にする必要はないよって話らしい。てか、クラゲみたいな図だなこれ。

ちなみに日本の良いところ(吉田へ)

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ハーフナーがコースを限定しながらプレス、いや寄せにいくことでボールホルダーは選択肢が限られる。赤い部分はパスを出せないゾーンになる。という訳でボールを出してくる可能性があるのは青い部分。基本中の基本である。

フェンロフォワードはこれができなかったので守備が崩壊した。しかし日本はハーフナーが図のようなコースの切り方をしていたのでハーフナーを守備の基準に後ろのメンツがインターセプトを狙いインターセプトをしていた。日本はどの試合でもこれをできてるので吉田はフェンロより代表でのプレーが楽だろうなと。

さすがイタリア人の監督である。てか、フツーどの監督もそうだけどね。だけどフェンロはそれができてない。フェンロはまだ監督は代わってないらしいので早く代えないと吉田がすねるよ。雑談はこれくらいにして。

'''◆新たなバリエーション'''

前半の最初に良く見られたパターンである。

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今までの日本にはなかったパターン。ハーフナーの高さを狙い、岡崎を中心としたシャドーストライカーが絡んでいく。サイドを崩してハーフナーでドカンっていう狙いも。ハーフナーはタジキスタンセンターバックとの対決をしていた。そしてだいたい競り勝つのでシャドーストライカーたちも登場する。ハーフナーは評価を高めそうである。

といってもそれだけでお祭りにはならない。このお祭りを作るのに一番に貢献したのは残念ながらタジキスタンといった模様。タジキスタンは先ほど述べた通り攻撃は封じられたので守れなきゃ終了である。結論を言うと守れなかった。

タジキスタンの守備は後ろに人数を揃えていた。でもその守備が悪かった。タジキスタンの守備のおかしなな部分を簡単に言うと人と人の間に入ってくる選手をフリーにし過ぎ、さらに選手についていく気がありすぎる部分。ようするに人についていくところと、ついていかないでも大丈夫なところ。ここの感覚がなんだかおかしい。

ついていかないでも良いところ。

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例えば、この図の香川の動きに対してはラインコントロールとキーパーの飛び出しで対応できる部分であるはず。しかし、ここでついて行っちゃうタジキスタンの面々なので、その前のスペースへのケアがルーズになる。そこに中村が入ってきて、ってここにはついていかないといけない部分。

そしてフツーは人がついてきて打てないだろうなっていうスペースで、前を向いてシュートを打ってしまう中村。それにプラスしてカットインしてシュートを打ちにくる長友。中村はポジショニングが良かったという部分も大きい。なのでタジキスタンの守備のルーズさに中村のポジショニングの良さが噛み合って中村が輝いた印象。

ボールウォッチング

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このタジキスタンの守備のボールに注目し過ぎた部分も印象的。これにプラスしてやはり中村がそこの隙をついて後ろから出てくる、ボールをもらう、タジキスタンの守備を破壊する。こんな感じ。香川も長友に注目したタジキスタンの隙を狙いタジキスタンの守備を破壊しようとする。

タジキスタンの守備のおかしいところは、人についていくところとついていかないでも大丈夫なところの感覚、ボールホルダーを自由にし過ぎじゃないかって疑う部分がたくさんあったこと。そのボールウォッチングのシーンでも。そしてもう1つはサイドを自由にやらせ過ぎてしまった。長友が輝いたのはそのおかげ。長友がカットインしてシュートってのがたくさんあった。

という訳で完全に自由な中村憲剛を中心に個人の力でタジキスタンを上回る日本はお祭り騒ぎのゴールラッシュショーが開幕した。開幕はハーフナーのヘディング。そして岡崎がらしく決めて、駒野のスーペルなゴール、香川のゴール、再びのハーフナー、ご褒美に中村、超絶素晴らしい香川のループ風味のゴール、締め括りはストライカー岡崎。

'''◆最後に'''

という訳での今回は充分に楽しめた。やはり代表とミランが勝つのは喜ぶ管理人。中村憲剛のポジショニングは同じようなポジションをやってる人はタジキスタンの存在を忘れて真似してみるレベルだと思う。とりあえず中村憲剛のポジショニングの素晴らしさとタジキスタンの悪さが噛み合ったお祭りでしたとさ。あとは、単純に個人の力が日本が圧倒的に上回っていたというのも忘れちゃいけないな。