守備を作りたいチェルシー対なかなか現実路線ぽいアーセナル

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'''■この試合に臨む両チームの状況の整理をしよう'''

まず、チェルシーは色々と大変でした。ルイスがベンチスタートであることがすべてを物語っています。カーリングカップは延長戦を戦いました。レポりましたが9人になったクイーンズパーク戦もありました。そんな背景あってのルイスの欠場です。ちなみにトーレスは復活、ボシングワカーリングカップで出場停止が解かれたようです。

アーセナルは最近見てないですが、ちゃんと順位を上げて来ているようです。ほとんど無駄になったような夏のキャンプへの未練を乗り越えただろうベンゲルさんの手腕は称賛されるところだろうとというところです。ちゃんとアンドレ・サントスもスタメンに名を連ねているようです。ちなみにファン・ペルシーが調子が良いようです。

'''■だんだんビミョーに変化したチェルシー'''

まずこの試合、最初に流れを握ったのはチェルシーでした。やはりボアスのチェルシーはボールを大切にして攻撃を組み立てるようです。話をボルトン戦くらいまで遡るとチェルシーの攻撃で気になったのはサイドバックの上がりが目立たなかったことです。なのでサイドバックを輝かせようの巻です。

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まずは、今までのチェルシーの選手たちの主な動き方です。この試合ではアーセナルがファン・ペルシーの1トップなので3バックに変形するシーンはいつもよりは少なかったですね。あとはマタは色んなところに顔を出します。

それでサイドバックを目覚めさせる作戦です。まずはアシュリー・コールです。

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アシュリー・コールはアーセナルの裏を狙う場面が目立ちます。ランパードやテリーからのパスで狙います。マタがその場所にいないのでアシュリー・コールの仕事になるんでしょうね。というよりもマタが輝くには自由に動かせるのが重要な雰囲気です。アシュリー・コールが裏を狙うのはそれまで足りなかった動きです。

また、ボシングワに関してはスターリッジがスペースを与えるような意識がありそうな動きがありました。というわけで中央でボールを受けたりするので、ラミレスも裏を狙う動きをします。トーレスもですね。中央渋滞回避の意味と今まで足りなかった動きですね。今までもラミレスはやってましたが、トーレスの位置はビミョーな感じでした。

ようするにサイドバックを目覚めさせるというより、裏を狙う動きを組み込んでどんどんゴールに迫る作戦ですね。序盤はそんなチェルシーの良い攻撃に押し込まれるアーセナルでした。先制点は右サイドに登場したマタのクロスからランパードチェルシーです。

マタとスターリッジはポジションを変える場面が多々ありましたが、正直ビミョーなところです。マタは右サイドからでも輝けますが、スターリッジは左サイドから輝くこともできるかもしれませんが、マタの動きはスムーズに出来ないところです。なので少しチェルシーの攻撃は停滞します。

アーセナルの守備に関してはなかなかに現実路線を走ってましたね。マタを中心に中央にチェルシーの選手の数は増えるような傾向がありそうなのでラムジーがアンカーみたいになったりして中央固めを狙いました。ジェルビーニョウォルコットもちゃんと守備をしてたので誰かが守備をしないから守備がダメになるのはあまりないアーセナルです。

だから右サイドにマタが来たのか知りませんが、サイドから崩したいならスターリッジは右サイドに張らせておくべきだろうなと。ボシングワでも良さげだろうけど、マタからのクロスで点が入った成功体験に引きずられたのでしょうか。もちろんマタにはポジションはありませんから右サイドに登場するのもあって良いかもしれませんが、スターリッジで良いような感じです。

'''■チェルシーの悪いところに気づいたアーセナル'''

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先制されたアーセナルなので攻撃したいところですが、実はアーセナルは簡単にボールを持てます。アルテタとソングがミスをしなければ。その理由はチェルシーの守備にあります。チェルシーはボールを持つことで攻撃を邪魔するのは得意技ですが、守備で攻撃を妨害するのはあんまり意識してないようです。

ならばアーセナルは守備で攻撃を妨害したかというと、これまた中途半端なところ。しかしチェルシーのお陰でボールを持てるのでいざ攻撃ですね。ラムジーは基本的にトップ下ですが、中央から消えます。理由はジェルビーニョが中央に入っていくときに渋滞を作らないことに、サイドからラムジーがボールを引き出すことが狙いでしょうね。

ファン・ペルシーはアーセナルの最終ラインの前や裏をうろちょろします。ジェルビーニョに関してもですね。ジェルビーニョの中央への進出やファン・ペルシーのうろちょろははチェルシーのただで際テキトーなゾーンを混乱させる狙いもあったと思われます。そんな攻撃に対してチェルシーの最終ラインが耐えるような感じですね。

それで耐えれなくてファン・ペルシーとジェルビーニョの罠のような同点ゴールが決まります。チェルシーの最終ラインがとことん乱れた瞬間です。ジェルビーニョファン・ペルシーのコンビネーションは良さげです。しかしチェルシーはテリーのコーナーキックからのヘディングで勝ちこします。

というわけで一見は撃ち合いの開幕した後半です。まとめると攻撃で守備を妨害する度合いが強いチェルシーの守備が緩いところを突くベンゲル率いるアーセナルですね。やはり弱点を突くという意味でも現実路線の色気がします。ボアスの試練は守備ですね。この際さっさと守備についてはっきりさせたいところです。

'''■最後にこれからのボアスの'''

これはいずれ解決しなきゃならない問題なので、ここで一度ドカンとやられたのは悪くない印象です。アーセナルに関してはチェルシーよりは良い守備をしてました。どう守るかがはっきりしていたのでちゃんとブロックを作りましたとさ、なかなかベンゲルさんも現実路線を走ってます。チェルシーは攻撃は前半の序盤みたくやってればよいのでぜひ守備をお願いします。