浮上しそうなボルドー対意志を共有したいパリ・サンジェルマン

'''ボルドーとパリのスタメン。'''

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久々のリーグアン。たしか前回はパリ対リヨンを見た記憶。そして大型補強のパリはその後も結果をちゃんと残しているよう。最近は6連勝中らしい。ボルドーはあんまり状態が良くないとか。パリはファンタスティック4が輝くか、ボルドーの注目はトレムリナス。ミランにちょうだいさ。

'''■試合のようすはこんなんです'''

この試合の結果を先に言うと、1対1の引き分け。はっきり言ってあんまり面白い試合ではなかった。あんまり面白い試合にならなかった理由を述べると、アウェイ補正なのか、状況を変えようとする動きをパリのコンブアレ監督がしなかった部分にある。ちょっとファンタスティック4を信用し過ぎたかなと。ちなみにパリのゴールはコーナーからのシソコのヘディング。ボルドーはトレムリナスのクロスから。

パリのビルドアップのやり方は、はっきりしていた。メネズとネネという二人の個人技に優れた選手たちを利用しての方法である。たまにパストーレも使う。ちなみに全員が降りるわけじゃなく、誰か1人という決まりらしい。

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説明するとパリのビルドアップはサイドハーフの選手、ようするにメネズとネネが低い位置に降りてから行うパターンが多く目撃された。特にメネズが多かった印象。ネネはサイドの低い位置に来るのが多かった印象。パリの狙いは能力が高い選手をビルドアップ加えることによって、イニシアチブを握り自分たちで試合を主導していくことにあるよう。それでパリはボールを持ってからの攻撃を狙う。

それでパリの守備について。パリの守備はリーグ戦の首位にいるチームの代表のようなもので、ビミョーなところ。というのもボルドーも、ボランチに配置されたエンギュエモとプラシルがミスをしなければボルドーもボールを持って攻撃をすることができる雰囲気。原因は中央に配置されたパストーレとガメイロのコンビ。彼らは守備に貢献する意志があんまり高くない様子。

そして、エンギュエモもプラシルも繋げる選手だったのでボルドーもボールを持ってて攻撃できるぞと気付いたよう。なのでボルドーの攻撃もボールを持って攻撃するような展開。それで、お互いに攻撃で守備をするのかなって考えたけど、ボルドーの方が全員の守備への意識が高かったかなと。ちなみに試合終了後の支配率はほとんど互角みたい感じであった。

なのでビルドアップに成功するボルドーの攻撃についてとそれに対するパリの右サイドの守備について。また、ボルドーの左サイドは攻撃の鍵であった。トレムリナスのいるサイドである。

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ボルドーの攻撃はトレムリナスという選手が良かった。名前は記憶しておこうと。ボルドーの左サイドにはサイドハーフの位置にいるモーリス、そして左サイドバックのトレムリナスであった。モーリスは中央に進出していくのが好きなよう。それでトレムリナスはサイドをガンガン突破するようなイノシシといった様子。

そしたらトレムリナスと対面するパリの選手は右サイドハーフのメネズと右サイドバックのセアラとなる。そこでメネズが気紛れさを見事に見せてくれた。メネズの役割はたぶんトレムリナスの監視。でもメネズが戻って守備をしたり、戻らないでしなかったするので、メネズが戻って来ないときのトレムリナスはかなりイキイキしていた。セアラとの1対1なら上等だと。同点ゴールの場面はメネズは居なかったと記憶している。

まとめると、パリの中央のガメイロとパストーレが守備をしないので、エンギュエモとプラシルがミスをしなければボールを持ってからの攻撃をできるボルドーは、パリのサイドハーフが守備に貢献しなかったら良い攻撃ができる。その左サイドで輝くのがトレムリナスであった。彼の名前は覚えておこう。ミランに来ないかなとか期待してみたり。

支配率が互角に近いボルドーとパリ。どっちかというとパリの方が支配率は高かったけど、パリの攻撃の方が良くなかった。理由は色々と考えられるだろうけど、攻撃の狙いどころがはっきりしなかったから全体の連携が中途半端なものになってしまったような感じ。つまりファンタスティック4の個人技と閃きに期待し過ぎたのかなと。

パストーレやガメイロやネネやメネズが孤独に潰されるような状況がパリは続いていた、そこで大切になるのはコンビネーションとか連携したプレーとかになるのだろうけど、どちらもビミョーなものであった。それで個人技の輝きを待つのもあんまり得策じゃないというか、この試合のボルドーみたいに全体の守備意識が高いチームには通用しないかなと。

'''■後半から何か変化はあったのか'''

そこで後半から状況をどうにかする采配をコンブアレ監督が見せてくれないかなと期待したけど、攻撃に関してはボールを持つ時間が増えた以外には特に変化はなかった印象。攻撃の狙いどころは何なのか、どこのスペースを狙うのか、そんなチーム全体の意志統一ができなかったらリーグでもパリは苦戦していくのかもしれない。

でも、守備に関しては少しの変化があった。ボールを持つ時間が長くなったのはビルドアップの局面に変化があったというより守備にある模様。ハーフタイムの指示か、後半から全体の守備への意識が高まったことで前半みたいにエンギュエモとプラシルに、時間がたっぷり与えられるようなことがなくなったからかなと。なのでボルドーがボールを持つ時間が短くなったという表現がしっくりくる。

そしてボールを持って攻撃しているパリだけど、ボールを持つ時間が短くなった影響で守備への意識がさらに高くなったボルドーの守備が立ちふさがる。やっぱりボルドーの守備をどうやってこじ開けるのか意志統一ができてないだろうなみたいな攻撃を見せるパリであった。ボルドーの守備が固かったのもあるだろうけどね。

ボルドーにボールを渡してみるのも良い意見だけど危険だよね。ボルドーにボールを持たせてみる作戦かなって勘違いした現象があったけど、パリのプレスが緩くなったからボルドーがボールを持つことができたといった印象。それでチャンスを作られたので少しコンブアレ監督はビビったかもしれない。そうだったらネネとメネズの交代はプレスの復活が狙いだったのかもしれない。

'''■独り言とか感想とか'''

気になったのは、エンギュエモとプラシルに対してメネズとネネがプレスに行く場面も目撃されたこと。それで、もし繋がれたらサイドが大変だろうから、パストーレとガメイロに守備にしっかり貢献して欲しいなと。もし貢献しないなら、仕事して欲しいけど攻撃は水ものだからなんとも。

あと、たぶんパリにはジョーカーが居ない。高さが武器でターゲットになる選手とか。いつもいつもパストーレがマンガの世界のように最後の最後に試合を壊すのを期待するのは得策ではないかと。ボルドーはカウンターの精度を高めていけば良いかなという印象。ボルドーにとってはポジティブな引き分けかな。