スウォンジー対アーセナルで気になったこと
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結果は3−2でスウォンジーの勝利。ホームで強いスウォンジーはやっぱり強かった。このチームにチェルシーの至宝、マケークランが加入するそうだ。どいう風に絡んでくるかが、非常に楽しみ。監督はスティーブン・ロジャース。名声を高めてしめしめしてるんだろうな。いや、慢心はこれっぽちもないだろう。
試合をまとめると、アーセナルがファンペルシーのゴールで先制するが、自分たちのサッカーを披露するスウォンジー。その流れのままPKで同点に追いつく。さらに後半、アレンのパスからダイアーが逆転弾。ベンゲルはアンリを登場させる。で、ウォルコットが同点弾を決めるが、グレハムが仕事をして勝ち越し。スウォンジーが気持ちの良いジャイアントキリングを決めた。
この試合、スウォンジーはアーセナルにボールを支配されることはなかった。むしろ支配率で上を行っていたとの印象。で、アーセナルにボールを支配させなかったその理由を探っていく。
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ほとんどこんな意識でスウォンジーは前から守ってたと思う。ポイントは捨てるところ。アーセナルのSB問題はフルハム戦も見たけど、相変わらずでフリーにしても特になんにも起こせないよな、だったらSBは捨てて中央を閉鎖すれば問題ないよなーって感じ。
もしそこをかいくぐれば前プレ喰らったインテルみたいなアーセナルだけど、シュチュスニーは繋がないで蹴ることが多い。サイドに逃げてもSBがゲームを作れない。よってそんなにボールを持って後方から作れないアーセナル。そんな状況にアーセナルはこれからも遭遇する予感。前プレを受けてからの流れでチャンスを作ったのは先制シーンくらい。
なら、ボール持ってた印象のスウォンジーはどうなってんの。
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スウォンジーはこんな形をよく作る。後方で数的優位をしっかり作ってボールを落ち着ける場所を作る。スウォンジーにはいわゆるここを捨てれば大丈夫ってところがアーセナルみたいにない。べナユンやラムジーが奇襲を仕掛けるシーンでたまらず蹴るシーンが序盤には見られたけど、基本的に繋ぎまくる。
スウォンジーの特徴は運動量と少ないタッチでボール支配率を高めていくことにある。表現がちょっと違う。ボールを支配することだ。さらに彼らはビルドアップの優先順位にも非常に忠実で、前、横、後ろと選択の幅が広い。別に攻撃は前に行かないとダメなんだぜって意識はこれっぽちも感じない。
よって彼らは前に進めないと見ると何度でも後ろにボールを戻し、攻撃をやりなおす。つまりボールを奪われるリスクを避ける。素晴らしく表現するとボールを大切にする。もちろん攻撃を縦に急がなければボールを待っている時間が長くなる。そうやってボールを大切にするスウォンジー。
運動量と少ないタッチでボールを支配する。これは相手のマークを外すという意味合いが非常に強い。つまり運動量でマークを外すのがスタート。これを全員が実行する。ボールを受けた選手は、マークが付いてきたらワンタッチや2タッチのプレーで逃げる。これの繰り返しである。
局面によってだいぶ変化するけど、だいたいこんな感じかなと。
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後方では数的優位を保つこと、その先では運動量と少ないタッチ数のプレーでマークを剥がすことに命を掛けている。そうやってボールを持ったら、攻撃の仕掛けの部分。そこではシンクレアとダイアーの両SHと、左にはSBのテイラーが積極的な飛び出しが見られる。また、アレンさんがスペース発見が巧いらしく、何度もバイタルに登場して仕事をしようとしていた。中央のグレアムもやる気満点である。
'''■最後になんなりと'''
スパーズ戦に続きスウォンジーはやっぱり面白くて強かった。アーセナルの隙を見つけてのの前プレの実行もお見事。マケークランの絡みには期待。逆に、アーセナルにはタイウォの獲得でもおすすめしたくなった。とにかく左右セットでSBを取ったがいい。このままじゃ非常に危険な香りがする。