ウディネーゼついてごちゃごちゃ考えるの巻

left|jovpebnsfgorts-298368.jpg

//clear

 というわけでウディネーゼ特集でござる。管理人はこのチームの謎を解くことを今季のテーマにしていた。すでにウディネーゼ関連の試合は3試合レポることに成功したが、このチームの謎は解けぬままである。しかし、これまで見た試合からの材料で考えてみる。あと、流し見した何試合かで。

 それをもとに今季のセリエに置いてウディネーゼが結果を出してる理由をウディネーゼというチームの設計がどうなってるのかを中心に考える。机上の理論なので、あんまり深く考えないように。なお、投げ捨てになりそうだが、管理人も書いてるうちにごちゃごちゃしてきて、頭が痛くなったぜ。

 '''■ウディネーゼのカウンターについてごちゃごちゃ'''

 ウディネーゼというチームはそんなにお金もない。よってサンチェスを作夏はバルサに売却することとなった。引いた相手を崩すとなると、どこかで必ず個人による打開力が求められることとなるが、そいうのは現在のウディネーゼにはない。そこでそれをどうごまかすかが最大のポイントである。

 そんなウディネーゼがどうやって勝ち点を積み上げてきたのか、ちょっと予想してみようぜってシリーズ。どう得点を奪うか、その狙いを何試合かを見た印象から考えていきます。

 それでウディネーゼは不可解な行動を取ることでそれを解決している様子。平たくまとめると、守備に大きな隙を作り、その隙をつかせるもの。その隙をつけば相手にも隙ができる。その隙を仕留めるというチーム設計を組んでいた感じ。無限ループもあるかもしれない。

 管理人が頻繁に言ってたのは、ウディネーゼは先入観と相違して、最初から守備ブロックを形成しない。それの真意はおそらく相手に隙を与えるため。その隙を与えるのはバイタルの無人化ちっくであった。

 通常カルチョの世界ではDFとMFの間のスペースを攻撃の仕掛けのターゲットとしているチームが多い。この中にどう選手を送り込み、活動させるか。つまりこのスペースを狙う。ミランはこのスペースに選手を送り込むためにイブラという最強の武器との駆け引きをする。で、問題のウディネーゼはそのスペースを相手に与える。そのスペースに隙を作ることに命まで掛けている。言い過ぎかもしれないが。

 相手からすればそのスペースに選手を送り込むことに労力を割く手間が省けることとなる。ただしウディネーゼもそれを好きでやってる訳である。彼らは極端に前がかりになり、機能しない中途半端なプレスを掛ける。これがそのスペースメイクの方法の基本形。

 イスラとアサモアは居るべき場所を離れて前プレに行く。それはDFラインと、MFのラインを開けるため。そしてウディネーゼは前プレに致命的な欠陥を作る。ディナターレが参加しないこと。それにより、ウディネーゼの前プレは機能しない。

 というわけで2ライン間のスペースを使うことが可能になった相手はそのスペースを突く。これで守れなかったら終了だよねって話。といってもグイドリンはそのリスクを承知の上で守備を構築している。もちろん通常よりリスクは大きなものとなっている。

 そのバイタルを使われたときのために3バックをやってるのかなと。例えば3トップのチームであっても、その瞬間にバイタルでボールを受けるのは1人、中央に居る人は2人。で、2トップの場合ならFWの1人が降りて使うか、SHが中央に入ってきて使うか。まさか4トップのチームはないだろうし。

 そうなった場合に3バックであればバイタルでボールを受ける選手へのアタックでCBを1人送り込む。ゴール前の相手にはマンマークに切り替えるウディネーゼだが、では2人居ればCBが1人あまるか1対1が2つできるかで数的不利が出来にくい。なのでCBの1人をカバーリングに回せる数的優位の状況か、CBが一人一役でまかなえる数的同数の状況ができ、数的不利はできにくい。

 で、ウディネーゼはCBに人に強い選手を揃えることで、そのスペースの攻防に耐えるための最善の準備をしている。ハンダノヴィっチの活躍も見逃せないところ。また、ピンツィ。イスラとアサモアが前がかりになってDFとMFの間に隙をつくるが、その距離感はピンツィによって取られてる様子。そこからの挟み撃ちまで狙ってるのかなと。

 こうやって隙を作り、相手にその隙をつかせる。隙をついた相手にも隙ができる。その隙に対しての守備の精度がが高いウディネーゼは、隙を突かれることに対して守れるが、相手は守れない。そいう状況を狙ってるのかなと。

 ただし、ボールを奪えずに攻撃を遅らせることになったり、相手が攻撃に時間を作ってきたら急に話が厄介になる。CHやSBが出てきたらどうするとか、攻撃の人数が増える場合がある。それのCBとピンツィで耐えるなんて不可能なので、その場合には5−3のブロックを作りリトリートする。相手が出てくるなら、自分らにも戻る時間はあるもんね。

 まてよ。どっちでも隙ができそうじゃんって話。隙の打ち合いでも良いが、相手が前に出てきたことによる長いカウンター。結局そうやって隙を作り、その隙を突けば隙が生まれる。で、とにかく分からんこととなるわけです。でも、相手が少ない人数で攻めてきたらどうなるって曖昧な計算問題が頭に登る。しかし3枚のCBとピンツィのところでボール奪取できれば展開は早くなりそう。

 そうなった場合に攻守の切り替えの中で隙が生まれる。それは相手の攻撃によっても変わるが、4バックの中途半端に上がりかけたSBの戻りが遅れるとか、CHのポジショニングが曖昧になっていくとか。早い攻守の切り替えが2回起きるだけでも攻守に不備が出てくることがありそう。

 例えばFWだけでバイタルを突くといっても、それで奪われれば攻守の切り替えは早いものとなる。ウディネーゼも早いカウンターを狙っているから。それらが繰り返されれば攻守の切り替えの早い打ち合いにある。よって、攻撃の人数を減らせば良いって感じでもなさそう。

 そうやって早い展開の攻守の切り替えが続くようになった場合に3枚のCBとピンツィ、ハンダノヴィっチで守れるウディネーゼが優位に立てる可能性が高い。そうやってよくわからん守備からカウンターを狙う訳です。また5−3でリトリートするにしても、相手が前に出てくるので隙が生まれる可能性が高い。いかに隙を作りカウンターを狙うか。これがテーマじゃなかろうか。

 '''■最後になんなりと'''

 3枚のCBによる守備の精度を利用して、色んなことをやろうとしてるんじゃないのかなと。色々と曖昧な計算問題が生じそうだが、狙いは2つ。隙を作ることによる打ち合い。また、彼らが攻撃を遅らせることによって攻撃に人数を掛けてもリトリートできること。それによる、ロングカウンター。今回は、何よりウディネーゼを紐解く鍵は3枚のCBにありそうであるってことくらい。さーって、ウディネーゼはよくえわからんね。